未分類

評価されるSOPの書き方のコツ その8 : 進路を決定した理由を明確にする

エッセイを提出する主な目的は、自分が大学院に貢献することができる学生であることを示すためです。そのため、GPAやGREに現れないような資質を詳しく表現していくことで、自分自身について詳しく知ってもらうことができます。

そのため、エッセイでは「過去」「現在」「未来」に分けて書くように示しました。その時間の流れの中での一貫性が、受験生の資質などを明確に表現してくれることを他の記事で確認しました。

オススメの記事 海外大学院に提出するエッセイは過去・現在・未来の三段階で表現する

しかし、ここで陥りがちなのが、自分の話をダラダラと書いてしまうことです。大学院は「受験生が大学院に貢献してくれるのか」に興味があるのであって、「受験生の性格」などには興味がないことをしっかりと覚えておいてください。

1. 進路を決定した理由

エッセイにおいて一番大事なことは、「どうしてその大学に入学したいのか?」ということです。

自分が希望する進路を明確に示し、その希望する進路へ進むために「どうしてその大学院へ進学する必要があるのか」を具体的に示しましょう。

数ある大学院の中から、志望校を決めたのにはいくつかの理由があるはずです。その理由を自分の進路や研究的な関心と積極的に関連付けてわかりやすく、説得力のある文章を書き上げましょう。

1.1 研究者として根拠をどれくらい示すことができるか

エッセイは学生の科学論文として見なされることもあり、その書き方によって論理的に物事を考えることができるのかを見られています。

そのため、あなたが特別に関心を持っている研究にどうして興味を持つようになったか、どうして大学院に進学することが自分の進路に良い影響を与えるのか、を示す証拠をたくさん書いておきましょう。

科学論文において、証拠は何よりも重要なものです。証拠や検証実験もなく、主張をしていても誰も信じてはくれません。

そのため、自分のキャリアを明確に示すためにも、できる限り具体的な事例や証拠をエッセイの中で示すようにしてください。

1.2 情報を集める

自分がどのようなキャリアを進みたいのか、そして、どうしてその大学院に進学したいのか、を説得力のある方法で書くためには、証拠をたくさん提示するのが有効な方法であることを書きました。

証拠をたくさん提示するためには、やはり情報を集めるしかありません。

集める情報の種類は大きく2種類あります。

  1. 大学院について
  2. 自分の成績や研究

1.3 大学院について

出願する大学院について、詳しく調べていきましょう。

その大学院ではどのような研究がされているのか、卒業生がどのような進路を取っているのか、そしてどのような特徴があるのか、について詳しく話していきましょう。

ホームページなどには大学院の最近のニュースや、それぞれの研究室でどのような研究をしているのかを具体的に示しています。

それについてメモを取っておいて、エッセイに使えるようにまとめておきましょう。

1.4 自分の成績や研究

自分が他の学生と比べて、どのような点で優れているのか、そしてどのような研究を現在しているのかをしっかりと理解することも大切です。

そのため、自分の長所や知識についても詳しく確認しておきましょう。また、自分では当たり前だと思っていたことも他人と比べると実は優れているということもあるので、しっかりと周りからも情報を集めて、自分の資質を確認しておきます。

研究内容についても、自分が行っている研究だけではなく、その分野でどのようなことが問題になっているのか、そして、それを解決するためにどのような手法がとられているのか、など広い範囲で研究について調べてみましょう。

自分の研究は先生に与えられたものが多いと思いますが、もう一度自分で「どうしてその研究をする必要があるのか」について具体的に考えていきましょう。

2. 進路も具体的に書く

進路についても詳しく書いていきましょう。なんとなく、「将来は研究者になりたいです」といった稚拙なものではなく、どのような分野で第一人者になりたいのか、そして社会にどのような影響を及ぼしていきたいのかを具体的に示す必要があります。

「将来のことだから、まだよくわからない」という人も多いかもしれません。しかし、大学院に進学する以上、なんらかの目的があって進学するはずです。その目的や将来のキャリアについてしっかりと考えた上で大学院を選ぶようにしましょう。

2.1 現在どのようなことが問題になっているのか

研究はまずは問題提起から始まります。現在、どのようなことが問題になっているのか、を考え出すことが研究の第一歩です。

そのため、まず自分の行いたい研究分野において何が問題になっているのかをしっかりと定義しましょう。

2.2 どのように社会に貢献するのか

問題を提起して、それが解決すると、社会にどのような影響があるのかについても同じく言及していきましょう。

研究の多くが社会をより豊かにするために行われています。そのため、自分がまさに行いたいと考えている研究が、社会にどのように貢献することができるのかを具体的に示すことがとても重要になってきます。

もちろん、論文を読み進めていく中で、そのことに言及している論文があるかもしれません。しかし、社会的な意味についてはできるだけ自分の言葉で説明できるようにしておくといいでしょう。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。