- GPAの計算方法について知りたい
- GPAの計算に不可って含まれるの?
GPAを考えるときに気になるのが、「不可」がGPAに影響するのかどうかという点です。
不可がGPAに影響しないのであれば、良い成績が取れなさそうなときには「不可」にしてGPAに影響させないようにする方法もあります。
一方で、不可がGPAの計算に含まれてしまうのであれば、GPAを大きく下げてしまう原因にもなってしまいますので、不可を取らないように高い成績をとる必要があります。
こちらの記事では、GPAの計算方法やGPAに不可が含まれるのかについて詳しく説明していきます。この記事を読むと、GPAの計算方法を理解できるようになります。
- 「不可」はGPAの計算方法に含まれることが多い
- 大学によって異なるので、各大学で確認が必要
- 確認方法は大学HPと成績表
GPAとは
GPAとはGrade Point Averageを略した言葉で大学4年間の授業での成績の平均を計算したものです。
GPAは成績の平均点を表しているため、学業成績を簡潔に評価することができるため、留学や就職活動で頻繁に利用されています。
留学や就職活動などの選択肢を広げるためにもGPAを上げるべく学業に力をいれることをオススメします。
GPAの評価方法
一般的に言われているGPAの計算方法はこのようになっています。
総単位数の中には「不可」になった単位数も含まれているため、「不可」の単位数が多いとGPAを下げる大きな原因になります。
4段階評価の大学については、秀 = 4, 優 = 3, 良 = 2, 可 = 1と計算することもありますが、3段階であれば上のように計算をします。
日本の大学でも少しずつGPA制度を導入しているところが増えているようですが、GPA制度が一般的でない大学に所属している場合は上の計算式を用いてGPAを計算してみてください。
GPAの計算方法についてはこちらの記事で自動計算ファイルを提供していますので、そちらも合わせて読んでみてください。
東京大学の場合
東京大学の場合、明確なGPAの計算方法は記載されていません。
GPA(Grade Point Average)とは、成績証明書の学業成績を平均点で換算したもので、留学先の大学によってはGPAの算出を求められる場合があります(特に欧米圏の学校に多い)。成績評価が何段階かによって算出方法が異なるので下記の関連サイトを参考に算出してみましょう。
(関連サイト)日米教育委員会 (STEP4「留学に必要な条件」)
http://www.fulbright.jp/study/schedule/index.html引用:東京大学海外留学情報
しかし、おそらく東京大学の場合、GPAの計算に「不可」は含まれていないと思われます。
根拠としては以下の二つです。
- 成績表に「不可」の単位の記載がない
- 東京大学公共政策大学院の計算方法
成績表に不可の単位の記載がない
こちらが実際僕が東京大学でとった成績表になるのですが、「不可」を取ってしまった科目については成績表に記載されておらず、出願する大学院も「不可」を計算できないというのが一つの根拠です。
GPAが低くても留学できる!海外大学院合格者の大学での成績公開
同じく東大を卒業してMITへ留学された方もこのように言っています。
これ本当に声を大にして全ての東大生に言いたいんですが、東大で高いGPAを取るコツは「「優を取れそうない科目は不可か未受験にする」」ということに尽きると思います。GPAは成績表から算出するのですが、その…
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— Yuka Ikarashi (@00_) February 11, 2020
公共政策大学院のGPA計算方法
少し昔のものになってしまいますが、東京大学の公共政策大学院では明確にGPAの計算方法を提示しています。
http://www.pp.u-tokyo.ac.jp/student-bulletin-board/gpa/
こちらでも「不可」は計算の中には含まれていないため、「不可」はGPAの計算に使われていないことがわかります。
以上のことから、東京大学では「不可」をGPAの計算に含めていないことがわかります。
東京大学に在籍している方はよい成績が取れなさそうな科目については「不可」にしてGPAを下げないようにするのも一つの戦略になると思います。
京都大学の場合
京都大学ではGPAの計算に「不可」が含まれています。
成績表には、不合格となった科目も含めた全ての履修単位に係る成績、「学期GPA」および「累積GPA」を記載します。
慶應義塾大学の場合
慶應義塾大学の場合、2017年3月31日以前に入学している学生についてはGPAの計算に「不可」が含まれません。
しかし、それ以降に入学した学生については履修した全ての科目について成績表に記載されるため、GPAに含まれてしまいます。
入学年月日が2017年3月31日以前の場合、不合格の科目は記載されません。2017年4月1日以降の場合、合否にかかわらず、すべての科目の成績が記載されます。
Stanford大学の計算方法
GPAについては出願する大学院によっても計算方法が変わる可能性があるため、アメリカの大学院でのGPAの計算方法についても紹介します。
アメリカの一流大学Stanford大学ではGPAの計算方法を記載しており、出願の際に成績表を提出すると、こちらの計算方法に基づいてGPAが計算すると考えられます。
It is important to note that although the 'NP' carries 0.0 grade points, it is still calculated into the grade point average. For instance, if a student took a four-unit course and received an 'A' (4.0 grade points) and another four-unit course and received an 'NP' (0.0 grade points), the grade point average for the student would be 2.0, not 4.0.
引用:Stanford University "How the General University GPA is Determined"
こちらに記載があるように不可の単位についても明確に「0」として計算するとあるので、Stanford大学ではこのように計算されます。
「不可」が含まれているか確認する方法
大学によって計算方法が違いますし、自分が所属している大学では本当にGPAの計算に含まれていないのか心配される気持ちはわかります。
そこで、GPAの計算に「不可」が含まれるのかを確認する方法をこちらでは紹介します。
- 大学のホームページで確認する
- 自分自身の成績表で確認する
- 留学窓口に相談する
大学のホームページで確認する
こちらの記事でもいくつかの大学についてリンクを載せているように「大学名 GPA 計算方法」などで計算すると、所属している大学のGPA計算方法を確認することができます。
東京大学のようにGPAの計算方法について明確に記載していない大学もまだまだ多いですが、少しずつGPA制度を利用している大学が増えているので、まずはホームページで確認してみましょう。
自分自身の成績表で確認する
学生課などに行き、英文の成績表を発行して、その成績表の中に不可になった科目が記載されているかどうかを確認してみましょう。
僕の成績表のように成績表の中に不可になった科目が記載されていない場合、成績表を出願する大学院に提出しても表示されることがないため、GPAに含まれないと考えられます。
しかし、京都大学や慶應義塾大学のように成績表に不可の科目が記載されてしまう場合は出願する大学院でGPAの計算に不可の単位も含まれてしまう可能性が高いです。
というのも、自分からGPAを申請するのではなく、実際の成績証明書をスキャンして大学にpdfとして送り、その後実際の書類も郵送で送るからです。
つまり海外の大学院は成績表からGPAを計算するため、成績表に「不可」が載っていなければ考慮されることはありません。
留学窓口に相談する
大学に交換留学などを扱っている窓口があるのであれば、そちらに相談してみるとGPAの計算方法についてわかることもあります。
交換留学をする際にもGPAなどの提出が求められることがあり、留学窓口ではこのような業務に関わっている可能性があるからです。
一度足を運んでみて、交換留学をする際にはどのように成績を取り扱っているのかなどを確認し、そこでの計算方法を教えてもらえたら、そちらの計算方法でGPAを計算してみましょう。
最後に
多くの大学では「不可」をGPAの計算に含めることが多いようですが、東京大学のように「不可」を含めない大学も一部あります。
今回紹介した3つの方法で自分が所属している大学の計算方法を確認し、GPAの計算をしてみましょう。
[…] GPAに「不可」は入る?成績表の評価方法 […]
[…] GPAに「不可」は入る?成績表の評価方法 […]
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