イギリスには多くの有名な大学があり、留学先としてとても人気です。
特に経済やビジネスといった分野で強い印象があり、これらの分野を勉強するためにイギリスへ留学する人が多いようです。
ここではイギリス大学院留学を決意する前に知っておきたいイギリス留学の特徴をまとめておきます。
1. イギリスの有名な大学
イギリスには、オックスフォード大学やケンブリッジ大学のような有名大学が多数あります。
まずはイギリスにどのような有名大学があるのかを確認していきましょう。
大学の評価を調べるときに活用するのは、やはり世界大学ランキングです。
こちらに有名で信ぴょう性のある大学院ランキングとランキング結果を載せておきます。
1.1 3つの有名な世界大学ランキング
参照したのは以下の3つです。
- Times Higher Education World University Rankings
- QS World University Rankings
- Academic Ranking of World Universities
http://www.topuniversities.com/university-rankings/world-university-rankings/2016
http://www.shanghairanking.com/ARWU2016.html
1.2 イギリス大学院の順位表
大学名 | THE | QS | ARWU | Total |
University of Cambridge | 4 | 4 | 4 | 12 |
University of Oxford | 1 | 6 | 7 | 14 |
Imperial Collage London | 8 | 9 | 22 | 39 |
University College London | 15 | 7 | 17 | 39 |
University of Edinburgh | 27 | 19 | 41 | 87 |
King’s Collage London | 36 | 21 | 50 | 107 |
University of Manchester | 55 | 29 | 35 | 119 |
London School of Economics and Political Science | 25 | 37 | 圏外 | 162 |
University of Bristol | 71 | 41 | 57 | 169 |
University of Glasgow | 88 | 63 | 圏外 | 251 |
こちらで紹介したように、多くの大学が100位以内にランキングしています。
このことからもイギリスの教育レベルの高さがわかります。レベルの高い留学をしたいならば、イギリス留学は最適です。
オススメの記事 3つの有名な世界大学ランキングをまとめた総合ランキング
2. イギリス大学院留学の特徴
イギリスの大学院は修士課程は 1 年で修了するものが多いのが大きな特徴です。
そのためアメリカのように長期休暇がなく、厳しいコースワークが課されます。
イギリスの大きな特徴は高額な学費と短い留学期間です。
2.1 高額な学費
アメリカの大学院ほどではありませんが、イギリスの大学院の学費も非常に高価です。
例えばOxford大学では一年間の学費がおよそ20,000ポンドでおよそ300万円くらいかかります。
それにイギリスでの生活費や滞在費、航空券代などがかかるので留学費用は非常に高くなります。
そのためイギリスに進学する際には高額な学費や留学費用がかかります。またアメリカに比べて奨学金が少ないので、学費などを自己負担しなくてはいけない可能性が高いです。
2.2 二つの修士課程のコース
修士コースは「Taught Masters(講義主体のコース)」、「Research Masters(研究主体のコース)」の 2 種類に分かれています。
Taught Mastersは講義を中心に卒業に必要な単位を取得することで、学位を取ることができます。
一方、Research Mastersの場合、日本と同じように研究を行いMaster Thesisを書き、受理されることで学位を受け取ることができます。
2.3 短い留学期間
アメリカとは違い、イギリスの大学院には1年で修了するコースも数多く用意されています。
留学期間が短くなることで、高額な学費や高い生活費を抑えることができ、結果的に留学費用は安くなります。
しかし、短いためアメリカのように長期休暇にインターンシップに行くなどの時間はなく、授業や研究に集中して卒業まで一気に進めていきます。
イギリスに留学した友人は毎日のように課題に追われていて非常に大変だと言っていました。
留学後は非常に忙しくなるということを覚悟しておきましょう。
3. イギリスの大学院の入学条件
イギリスの大学院はアメリカの大学院に比べて必要になるTOEFLのスコアが高くなります。
イギリスの一流の大学院ではTOEFL100点以上のスコアを要求される上に、各セクションの最低点数も設けられています。
そのため、英語が苦手な人にとってはとても厳しい入学条件になります。
3.1 ケンブリッジ大学のTOEFLスコアは?
ケンブリッジ大学のTOEFLのスコアは学部によっても異なりますが、おおよそ100点です。
例えば、ケンブリッジの工学部の入学条件はR25,L25,S25,W25の合計100点を取らなくてはいけません。
アメリカの大学では90点でも留学することができるのに、イギリスでは最低点が100点で一部の学部では110点も要求されています。
日本人の一般的な「リーディングで高得点を取って、スピーキングの点数を補う」という作戦が通じません。
イギリスの大学院に留学するなら、TOEFLの勉強をバランスよく勉強しましょう。
3.2 イギリスの大学院はGREは不要
イギリスの大学院では高いTOEFLの入学条件の代わりにGREが必要になる場合は稀です。
GREの勉強をする時間をTOEFLの勉強に費やすことができるので、GREは捨ててTOEFL対策をしていきましょう。
経済系の学部ではGMAT/GREが必要になることもあるので、経済系の学部をイギリスで受ける際には注意してください。
3.3 入学の締め切りは遅い
アメリカの大学院の締め切りは12月がほとんどですが、イギリスの大学院の締め切りは遅く3~5月に設定されているようです。
そのためアメリカの大学院に出願して、その合否を確認してからもイギリスの大学院に出願することができます。
また締め切りが遅いので、英語の試験の成績を上げるチャンスもあるので、最後まで諦めずに勉強を続けていけば合格する可能性を上げることができます。
4. 最後に
イギリスは優秀な大学院がたくさんあり、魅力的な留学先です。
学費や生活費は高いけれども、留学期間が短いので留学費用を抑えることができます。
イギリスの大学院の入学条件はアメリカの大学院とは異なるので、アメリカの大学院でもいい成績を得ることができなくても合格することができます。
締め切りもアメリカに比べると遅いので、アメリカの結果を見ながら出願してみましょう。