留学先決定法

理系学生が自分に合った大学院を見つけるための志望校決定方法

大学院決定方法

大学院留学をする際にどの大学院に出願しようか迷うことが多いと思います。

僕が受験生のときも大学院についての情報があまりなく、どの大学院が自分に合っているのか全くわかりませんでした。

海外の大学院について詳しく調べている時間もなく、よくわからないまま出願する学生も多いと思います。

そこで、この記事では理系学生がどのように志望校を決めていけばいいのかについて詳しく説明していきます。

1. 理系学生が留学先を決める4つの方法

理系学生が留学先を決める方法は大きく4つあります。

  1. 留学先国
  2. 大学ランキング
  3. 入学条件
  4. 研究内容

僕はこの順番で志望校を決めて行くことで、効率よく志望校を決定することができました。海外にはたくさんの大学院があるため、大きな視点から少しずつ細かく見ていくといいでしょう。

2. 留学先国から志望校を決める

留学先の国を決めることは、留学費用を考える上で非常に大切です。

アメリカやイギリスに留学する場合、学費だけでも高額なので留学費用が高くなってしまいます。

一方、中国やシンガポールなどのアジアの国やドイツなどのヨーロッパの一部の国では学費がそれほど高額ではないため、留学費用を抑えることができます。

2.1 留学費用から留学先国を選ぶ

留学費用は留学先によって大きく変わります。

先ほども書いたように、アメリカやイギリスの学費は非常に高く、留学費用が高くなりがちです。

また北欧(スウェーデンなど)でも、以前は学費が無料でしたが、最近はEU以外の国の学生から学費を取るようになってしまい、留学しにくくなってしまいました。

それぞれの国のおおよその留学費用をしっかりと考えた上で留学先を選びましょう。

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2.2 留学費用は「学費」と「生活費」

留学費用は大きく「学費」と「生活費」に分けられます。

アメリカやイギリスでは学費が高いので、留学費用がどうしても高くなってしまいます。

また物価の高いスイスや北欧では、生活費が高くなってしまい、学費が安くても結果として多くの費用がかかってしまいます。

そのような二つの費用をしっかりと考えた上で志望校を決定するといいでしょう。

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2.3 意外とお得!ヨーロッパ留学

留学というと、アメリカやイギリスを思い浮かべる方が多いですが、ヨーロッパ留学はとてもお得でオススメです。

ヨーロッパの大学院では「教育が全ての人に与えられるように」という考えのもと、学費が非常に安く設定されています。

そのため、学費が日本よりもはるかに安い国や大学もたくさんあり、物価も日本より安いことが多いです。

留学費用を抑えるためにはヨーロッパ留学をするのもいいでしょう。

3. 大学ランキングから志望校を決める

一流の大学院を探すために効率の良い方法は、大学院ランキングを参照する方法です。

様々な大学ランキングがありますが、有名なのは以下の3つです。

  1. QS世界大学ランキング  icon-external-link 
  2. THE世界大学ランキング icon-external-link 
  3. 世界大学学術ランキング icon-external-link 

このランキングには有名な大学がたくさん載っているので、留学先の大学を決めるために大いに活用しましょう。

オススメの記事 3つの有名な世界大学ランキングをまとめた総合ランキング icon-external-link 

3.1 大学院ランキングは指標

世界の大学院は日本のように偏差値のようなものはありません。

そのためスタンフォード大学が全てにおいて優れているということはないので、自分の行いたい研究分野についてしっかりと調べましょう。

世界ランキング50位以内に入っていれば、一流の大学なのでその中から自分のあった大学院を選び留学しましょう。

世界ランキングが高いからといって何も調べずに留学してしまうと失敗してしまうこともあるので、注意してください。

3.2 理系の学生は分野別のランキングも参照する

理系の場合は一般的な大学ランキングだけでなく、分野別の大学ランキングを確認しておくといいでしょう。

なぜなら、大学によって力を入れている分野が異なっているからです。例えば、カーネギーメロン大学は世界ランキングは少し低いですが、コンピューターサイエンス分野では超一流の評価を得ています。

分野によって強い大学は異なるので、自分の研究したいと思っている分野ではどの大学が評価されているのかを確認しておくことが大切です。

4. 入学条件から志望校を決める

それぞれの大学には入学条件があり、それらを超えていないと、どう頑張っても合格することができません。

このように合格するための最低条件を抑えることは非常に重要です

合格するために大学が設けている主な最低条件は以下の2つです。

  1. TOEFLの点数
  2. GREの受験

特にTOEFLは英語が苦手な日本人にとっては最難関の壁となっているので、志望校を決めるためにしっかりとチェックしておきましょう。

4.1 必要なTOEFLの点数

TOEFLのスコアは大学院や学部によって異なります。

自分のTOEFLのスコアで出願できるのか、自分の志望校ごとに調べておきましょう。

一般的にイギリスの大学院はTOEFL100~110点以上、アメリカの大学院の修士はTOEFL90~100点、博士課程はTOEFL100点以上です。

アメリカの大学院はTOEFLの基準がイギリスに比べて低い分、GREを受験する必要がありますが、イギリスの大学院はTOEFL/IELTSのみで出願することができます。

しかし、イギリスは各セクションで最低点を設置するなどTOEFLのハードルが高いので、TOEFL対策をしっかりと行わないと最低条件を超えることができないので注意が必要です。

4.2 GREの必要性

アメリカの多くの大学院と一部の他の国の大学院でGREのスコアを要求されます。

GREはTOEFLと異なり、数学力や読解力が求められるテストで、英語のネイティブスピーカーも受ける必要があるテストです。

GREは英語が苦手な日本人にとっては非常に難しいテストで、受験する必要性は受験校を選ぶうえで大切になってきます。

特に一部の大学院ではGRE subjectを課しているところもあるので、忘れることなく受験しましょう。

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5. 研究内容から志望校を決める

理系の学生にとって大切なのは研究です。自分が興味を持てる研究内容をしっかりと選び、志望校を選びましょう。

やりたい研究がはっきりと決まっている場合は、その研究内容を行なっている研究室を選び、その教授に一度コンタクトを取ってみるのもいいでしょう。

海外の大学はたくさんあるように、研究室もたくさんあります。同じテーマを研究している研究室もたくさんあるので、その中から選ぶのは大変困難です。

そのため、目的にあった研究室を見つけるためには2つの方法のどちらかを取る必要があります。

  1. 学会や先生のコネクションを使う
  2. 学校のホームページから調べる

5.1 学会や先生のコネクションを使う

学会や先生のコネクションなどを使い、興味がある研究を行える研究室を調べるのが一つの方法です

運よく現在所属している研究室の先生が海外の大学と強いコネクションを持っていて、海外の研究室でも興味がある領域の研究を行われている場合はその大学を受けてみるのもいいでしょう。

強いコネクションがあるため、推薦状などの力も強くなり、合格する可能性が高くなります。

また、入学後にどのようなことをやるのかをしっかりとイメージすることができるので、入学後に後悔することもほとんどないでしょう。

先生のつながりを利用できるなら、こちらの方法をとるべきです。現在所属している大学の先生などに相談すれば、様々なアドバイスをくれると思います。

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5.2 学校のホームページから調べる

上で紹介したように、大学ランキングや留学先の国などの条件からいくつか興味が出てきた大学から探す方法もあります

志望校のホームページへ行き、教授たちの研究内容をざっと確認してみます。

その中で自分の興味がある分野の研究を行なっている研究室のホームページへ行き、その先生の論文を数枚読んでみましょう。

3枚くらい論文を読めば、先生がどのような研究を行なっているのかもわかってくるので、それが自分の興味とマッチしているのかを確認します。

こちらの方法では、研究が本当に自分の興味とマッチしているのか判断するのが難しいですが、大学から選んでいるので金銭面やその他の入学条件などの問題はなくなります。

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6. 最後に

以上、留学先を決めるために有効な4つの方法について紹介しました。

  1. 留学先国
  2. 大学ランキング
  3. 入学条件
  4. 研究内容

僕は主にこの順番で志望校を絞っていくことで、効率よく志望校を決めることができました。

自分が何に重点を置いていくか、をしっかりと考えて、自分に合った大学院を探してください。