新大学四年生必見!1年で国際学会まで経験した学生の実験ノートの書き方

シェアをお願いします

experiment notebook

僕が研究室に配属される直前に話題になったのが、「STAP細胞はあります」の小保方研究員による研究の捏造問題でした。

この事件はメディアでも多く取り上げられて、非常に話題になりました。

そのため大学全体としても、もう一度実験ノートのあり方を見直そうという動きが起こりました。

これをしっかりと書くことで証拠を残したり、望む結果が出なかった時の考察材料になります。

不正を防ぐために実験ノートは最低限のルールに則って書くようにしましょう。

ここでは新しく研究を始める大学4年生が正しい実験ノートを書けるように実験ノートの書き方について詳しく説明して行きます。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

実験ノートに書くべきこと

kakubeki

実験ノートに必ず記載すべきことはいくつかあります。

それらについてこちらに列挙しておくので、実験ノートを書く際には必ずチェックしてください。

僕は新入生へのアドバイスを印刷して、実験ノートの表紙の裏に貼り付けて実験のたびに確認していました。

そのため僕の実験ノートの作り方はこのページを大いに参考にしています。

実験ノートに書くべき6つの項目

実験ノートに書くべきポイントは主にこちらの6つです。

  • 日付・天気・気温
  • 実験タイトル
  • 実験の目的
  • プロトコル
  • 実験結果
  • 考察

日付・天気・気温

いつこの実験を行ったのかをはっきりさせるために、忘れずに日付を記入するようにしましょう。

これがないだけでも実際に実験を行ったのかが疑わしくなってしまいます。

また天気や気温によって研究室の環境も変化します。

その微妙な変化による実験結果の変化を読み取るためにも、できるだけ天気も記述しておきましょう。

実験ノートの右上や左上には実験日を記入する欄があるので、そちらに漏れなく実験日やその日の様子を記載しましょう。

実験のタイトル

実験のタイトルは一見なくても良さそうですが、こちらも大切です。

◯◯の検証、◯◯による◯◯への影響の測定など、自分がこの実験で何を測定しようとしているのかがはっきりとわかるようなタイトルをつけるようにしましょう。

特に実験を続けていると今までやってきた実験の数が増えてきて、過去の実験や実験結果を参照する時に探すのが大変になってきます。

そんなときにでもすぐに目的の実験のページを見つけるためにもわかりやすい実験タイトルをつけましょう。

実験の目的

こちらも何が目的で実験を行うのかをはっきりさせるために非常に大切です。

実験はなんとなく始めるのではなく、しっかりとした目的、そして予想される結果を考えてから行うものです。

実際の結果との違いなどを比較するためにも目標や予想される結果をこちらで記入しておきましょう。

目的や予想される実験結果についてはできる限り具体的に書いておくことで、考察の内容も充実させることができます。

「予想→実験→検証」という流れが、実験をより効果的なものにしてくれるので、一つ一つの実験の目的意識をはっきりさせるようにしましょう。

実験のprotocol

実験の手順は実験を行う前にしっかりと記述しておきましょう。

実験の前に記入しておき、それを見ながら操作手順に漏れがないように実験を行うのがprotocolの目的です。

しかし、protocolには試薬Aを5g加えるところを5.3gになってしまった時などは、二重線で5を消し5.3に書き換えましょう。

あくまで予定ではなく、実際に行った手順そのものを残すようにします。

また実験の最中に起こったアクシデントなどもこちらに記入するので実験前は余白を十分とって書くようにしましょう。

実験結果

実験後には速やかに実験結果を記入しましょう。

時間が経つと実験について忘れてしまうことがあって、実験結果に対する考察などが深くできなくなってしまったりしまいます。

また多くの実験を行うので、実験結果を放っておくと実験結果が溜まってしまいどの実験結果がどの実験に対応しているのかわからなくなってしまいます。

実験結果は実験を行なった日、もしくは次の日にまで行うようにしましょう。

実験結果はエクセルなどの表計算ソフトで解析した場合でも、結果を印刷して実験ノートに票を貼り付けておきます。

考察

考察では実験が成功して望ましい結果が得られたのか、それとも失敗してしまったのかをはっきりと記述しましょう。

失敗してしまった場合はその原因などについても考察し、次回の実験で変える条件などをしっかりと検討しましょう。

その際に過去の論文なども参照してそれらの根拠に基づいて行えるとなお良いです。

はじめのうちは実験結果に対して、それがそのような意味を持っているのか判別するのはとても難しいです。

そのためある程度自分で考えて、意見をつけた後に先生や研究員の方に相談をしてみるといいでしょう。

実験ノートを書く時に気をつけること

checklist

実験ノートは今まで積み重ねてきた証を残すことが目的で、その後見返して実験ノートを編集することができないようにすることが大切です。

そのためにもいくつか守らなくてはいけないポイントがあるのでこちらで紹介しておきます。

ボールペンで記述する

鉛筆・シャープペンシルなどで実験ノートを作ってしまうと、後から見返した時に消しゴムで消してデータを改ざんすることが可能になってしまいます。

一方、ボールペンで記入したら消す時に必ず消した跡が残るので改ざんしたらすぐにわかるようになっています。

改ざんしていないことを明らかなするためにも必ずボールペンで記述しましょう。

修正は二重線で

訂正したことを明らかにするために二重線で訂正します。塗りつぶしたり、修正テープを使ったりしてはいけません。

また訂正をした場合にはその近くに訂正理由を記入しておきましょう。

どうして試料を入れる量を変えたのか、どうして結果が変わっているのか、などすべての訂正に対して理由を明記することで見直したときに誤解を防ぐことができます。

全て過去形

実験の操作や結果に関しては全て行ったことを記述するので当然ですが、全て過去形で記述します。

考察についてはこれから行うことについての記述についても含まれるので一概には言えませんが、基本は過去形ということを覚えておいてください。

最後に

以上が実験ノートについて気をつけていたことです。

自分の行っている実験が確かに再現可能であることを証明するためにもこれらのルールをしっかりと守って正しい実験ノートを書いていきましょう。

実験ノートは研究室の共有財産です。

自分だけでなく誰が読んでもその実験の趣旨が理解でき、実験を再現できるように丁寧に記述してください。

実験ノートと同じくらい大切なのが、研究室の過ごし方です。いくら綺麗な実験ノートをかけていても実際に研究をしなくては何も始まりません。こちらでは大学院留学の準備と研究活動を両立させ、1年で国際学会参加と大学院留学を果たした研究室の過ごし方を紹介しています。

オススメの記事 研究室での過ごし方 icon-external-link 

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアをお願いします

フォローする