- 4月から留学先を探し、10月までにある程度決定するのが理想!
- TOEFL/IELTS対策はその日から始める。目標スコアは10月までに
- 推薦状や書類を揃えるのは9月からで十分間に合う
大学院留学をしたいけれども、どのようなスケジュールで何から準備をしていけばいいのかわからない・・という不安を抱えていませんか?
大学院留学をするために必要な準備は大きく分けて「TOEFL/IELTS/GRE勉強」「志望校選択」「書類準備」の3つです。
TOEFL/IELTS/GREの勉強
「TOEFL/IELTS/GRE勉強」については、留学を考えたときからスケジュールを立てて計画的に行なっていきましょう。
アメリカの大学院留学を考えるのであれば、TOEFLの目標スコアを8月までには取っておき、9月以降はGREの勉強をするのが理想的なスケジュールになります。
ヨーロッパやイギリス留学の場合、GREが必要ではないことも多いため、10月、11月まで目標スコアを取る勉強にあてられます。
僕の場合はTOEFLの目標点数をなかなか取ることができず、遅くなってしまったため、GRE受験を諦めてヨーロッパ留学をすることにしました。
選択肢を減らさないためにも、ぜひ留学を決意したその日から英語の勉強はするようにしましょう!
志望校選択
TOEFL/IELTSの勉強と同時並行で進めて欲しいのが志望校の選択です。自分はどの大学院へ進学したいのか、そして入学後に何をしたいのかをしっかりと考えて進学先を考えましょう。
自分の行きたい留学先・志望校を決めるには、研究室の情報を集めたり大学院のカリキュラムなど様々な情報を集める必要があるためとても時間がかかります。
学部4年生の4月では研究テーマも詳しく決まっていないかもしれませんが、自分がどの分野に興味があるのか、どのような研究をしたいのかを軸に大学を選んでみましょう。
4年の4月までに興味がある大学をリストアップする
新学期が始まる4月に、ある程度興味がある大学をリストアップしておくといいでしょう。
大学ランキングを眺めながら、留学した先輩の話を聴きながら、興味がありそうな研究の論文を読みながら行ってみたいと思う大学をいくつか挙げておきましょう。
情報がない状態でもとりあえず志望校を設定するのには2つの理由があります。
- 留学を実感する
- 必要な書類などを知る
留学を実感する
大学受験を思い出してみてください
高校3年生になると周りはみんな受験モードになり、志望校を設定します。志望校を決定するときは、なんとなく今の偏差値や噂などを考慮して、なんとなく決定したはずです。
受験勉強を進めていくなかで新しい情報が入ったり、状況や偏差値などを考慮して、学生たちは志望校を変更していったと思います。
大学院留学も同じように、準備の最初のステップは志望校の設定です。
とりあえずこれから1年間向かうべき目標をあらかじめ設定しておくことで、留学を実感することができ、留学準備にもやる気が出てきます。
必要な書類などを知る
とりあえずいくつかの志望校を決めておくことで、各校に出願するのに必要な書類を調べることができます。
大学院によって提出するべき書類はそれほど変わらず、主に必要なものはこちらの書類です。
- 成績証明書
- 推薦状3枚
- エッセイ
- TOEFLスコア
- GREスコア
これらの書類が実際に必要であることを自分でHPで確認することで、各大学のHPのどこを見たらいいのかなどを学ぶことができます。
必ず志望校を決めたら、自分で必要な書類は確認しましょう。
志望校の決定は10月までに固めておく
10月までにTOEFLのスコアや自分自身のGPAなどを考慮してどの大学院を受験するのかを固めておきましょう。
このときには研究に関する知識や大学院留学に関する知識も徐々についてきて、大学院留学のイメージがしやすくなっていると思います。
その知識をもとに合格可能性がありそうな大学を受験できる数だけ選んで、出願に向けて準備していきます。
留学の手続きが本格的に開始されるのは10~11月くらいからで、アメリカの大学院では12月1日に願書の受付を締め切るところも多いです。
そのため10月までにある程度、志望校を固め、その大学にあったStatement of Purpose(SOP)を書いていきましょう。
海外の大学院について知る方法はたくさんある
海外の大学院について調べる方法はたくさんあります。世界ランキングや専門分野について話を聞くことで情報を集めることができます。
こちらのサイトでは海外大学院の情報の探し方についても詳しく説明していますので、そちらも併せてご覧になってください。
留学経験者の本を読む
大学院留学経験者の本や体験談を知ることも志望校について知るうえでとても参考になります。
大学院留学をされた方の中には自身の経験談を本にしたり、ブログにしたりしてくれています。
そのなかで、大学院留学の準備についても記載されているので、是非一読することをお勧めします。
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書類準備
志望校や英語の試験など準備段階などを経て、ついに出願手続きを進める時期になってきました。
出願はいろいろと大変なので、下に記載したスケジュールに沿って準備を進めていきましょう。
理系大学院留学に向けての手続き(2015年秋入学版)
アメリカ・カナダ留学についてはTOEFL/GREのスコアが思うように取れなかったため、断念しました。そのため、ここでは自分自身の経験をもとにスイスEPFLに受験した際のスケジュールを記載します。
※アメリカの大学院を留学する際は下のスケジュールよりも1ヶ月ほど前に準備することをオススメします。
必要な書類や提出時期は同じなので参考になりますが、各自の責任でしっかりと各大学について調べてください。
海外の大学院、特にEPFLへ進学を考えてくれる人が一人でも増えることを祈って僕の試験手続きについて大まかな流れを書いておきます。
手続きの大まかな流れ
11月に実施したこと
- TOEFL受験
- 試験手続き開始
- 推薦状の依頼
- 自己推薦状執筆
TOEFL受験
僕は英語があまり得意ではなかったので、ギリギリまでTOEFLの勉強をしてました。
最後のつもりで受けたTOEFLが90点で目標の点数であった100点には届かなかったので、この時点でアメリカ留学はあきらめました。
アメリカの大学院のボーダーラインが80~90点ですが、もっと一流になるとやはり100点くらい軽くとる人が多いようです。
それでEPFLを志望したのですが、EPFLはなんとTOEFLの成績を提出しなくても大丈夫です。
試験手続き開始
出願期間は11月15日から1月15日まででした。
EPFLの出願はとてもわかりやすくWebフォームにしたがって必要な書類を添付すれば終わりです。
こちらのサイトからメールアドレスなどを登録してから必要な書類や情報を記入していきます。
覚えているかぎりでは、パスポートのコピー、成績証明書、推薦状を書いてくれる先生のメールアドレス、志望書を提出しました。
またフランス語などの語学に対する知識や研究室での研究成果なども書くところがありました。
推薦状の依頼
推薦状の依頼も早めに済ませておきました。大学の先生方も忙しく直前に言っても時間が取れないこともあると予想されるので、早めに留学の意思を伝えて推薦状の準備をしてもらいましょう。
僕の学部では留学する人は多くなかったので、推薦状の書き方などを聞かれた時のために自分でもいろいろと勉強しておきました。
訪問する際には、自分の研究内容を簡単にまとめたスライドや成績をもっていくといいかもしれません。
志望動機を書き始める
この時期から自分の志望動機についても詳しく書いていきました。4月から始めていた志望校選びの中で、その大学院へ入学したいと思った理由や入学してからやりたいことを中心にリストアップをしていきます。
この時期になると実験や卒業論文に向けた準備が忙しくなってくるかと思いますが、忙しいスケジュールの合間に時間を見つけて、志望大学のホームページを見たり、興味のある研究室の論文を読み志望動機を固めていきましょう。
エッセイは大学ごとに少しずつ変える必要がありますので、(本来であれば)10月から書き始めて時間に余裕をもたせましょう。
※僕は志望校が少なかったこともあり、11月からの準備でも間に合いました。
12月に実施したこと
- 書類集め(成績表・卒業見込み)
- お金振込
- TOEFLスコア提出
書類集め
12月が最も忙しい時期でした。出願に必要な書類は以下のような書類です。
- 成績証明書
- 卒業見込み書
- パスポートコピー
- 推薦状
これらの書類は出願締め切りまでに絶対に用意しなければいけないので、すぐに用意できるようにしておきましょう。
大学の証明書交付機で自分の成績表を発券して、スキャンして大学へ送りました。
パスポートの発行には時間がかかります。出願する際にはパスポートのコピーも必要なので、パスポートを持っていない人は早めに申請しましょう。
お金振り込み
僕が受験したのは2校だけでしたが、一校あたり1万円から2万円ほどの受験料がかかるのでお金を蓄えておく必要があります。
卒業に向けての研究や卒業論文の執筆が忙しくなってきて、アルバイトもそれほどできないのでなるべくお金を作っておきましょう。
大学によってはインターネットではなく郵送で送らなければならない学校もあるので、ハガキ代も結構かかりました。
聞いた話によると、この時期に直接大学まで行ったりして面接を受けたりしなくてはいけないこともあるようです。(今はSkypeが主流ではあるそうですが)
TOEFLスコアの送付
TOEFLのスコアを提出する際にはETSのサイトから直接大学に送るように手続きする必要があります。
TOEFL受験の際に大学コードを入力しておけば無料でスコアが大学へ送られますが、点数が悪くても送られてしまいます。
そのため後日、スコアが出てから大学へ送ったほうが安全です。
大学へスコアが届くまで時間がしばらくかかるため、早めにやっておかないと締め切りに間に合わない可能性があります。
一件あたり19ドルかかるので、送る大学を間違えないように大学コードをしっかりと確認してからスコアを送りましょう。
※読者の方からご指摘をいただきましたが、EPFLの修士課程ではTOEFLのスコアを送る大学コードはありませんでした。僕は博士のコードを利用してEPFLに送付しましたが、TOEFLスコアの提出は不要かもしれません。
1月に実施したこと
- 試験締切
- 推薦状提出していない先生への再度依頼
試験締め切り
1月に締め切りの大学が多かったので、締め切りをすぎることのないように注意してください。
もう書類は全部終わったと思っていても、必ずもう一度漏れがないかを確認してみてください。またwebでの申請の場合、最後に「提出(Submit)」のボタンを押していないと提出したことにならないので、注意が必要です。
細かなミスで落ちることがないようにしっかりと最後までチェックしてください。
推薦状の再依頼
先生方もお忙しいとは思いますが、締め切りを守ってもらわないと試験は受かりません。
大学の先生方のもとにはたくさんのメールが届くので、その中に埋もれてしまっている可能性もあります。
必ず推薦状を送っていない先生には催促のメールを送りましょう。
EPFLでは締切の一週間後が推薦状の締切なので、先生に必ず送るよう何度も催促します。
先生が推薦状を大学へ送ると、自分のメールアドレスにもメールが届くので、確認することができます。
2月に実施したこと
- 卒論執筆
卒業論文執筆
ほとんどの大学院の出願締め切りは1月までだったため、試験の手続きがすべて終わり、結果を待つだけでした。
そのため、この時期は大学卒業に向けて卒業論文の執筆に主に時間を使っていました。
3月に実施したこと
- 合格通知
- 報告
- 家探し
- 卒業証書を送付する
合格通知
EPFLからの合格通知が届いたのは3月7日でした。
時差の関係で夜にメールが届きましたが、そのとき研究室で大きくガッツポーズをしました。
本当にうれしかったです!すぐさま家族に連絡して、合格の喜びを分かち合いました。
この合格通知後、EPFLから様々なメールが届くのでしっかりとチェックをしましょう。
大学入学のスケジュール・学生証の作成・フランス語のクラスの申し込みなど詳しい情報が届くので、見逃すことのないように必ずチェックしてください。
家探しを開始する
合格通知をもらった瞬間から大学周辺の家さがしを開始しましょう。(これが僕の一番の後悔)
海外の家さがしは非常に大変で、ビザがないと住むことができなかったりいろいろな制約があったりすることがあるので、大学の留学生窓口などに相談しながら家探しをしましょう。
僕がスイスで家を探す際に使ったのはトレッソンヌという日本人の方がやっている不動産で、とても楽に家を見つけることができました。
もしスイスの家探しで困ったらぜひここを使ってみてください。
卒業証明を送付
大学を無事卒業することができたら、卒業証明書と成績証明書を郵便で大学まで送りましょう。
大学の事務へ行けばこれらの書類を英語と日本語で発行してくれて封をした封筒にいれてくれました。
また留学先の大学院で学位記の原本の提出が求められることがあるかもしれないので、学位記は留学先まで持っていったほうがいいと思います。
※スイスEPFLでは学位記の提出を求められて、両親に郵送してもらいました。
最後に
12月からいろいろな手続きや書類を書かなくてはいけないので、英語の勉強ができるのは本当に11月までです。
あまりいい点数を取れなかったら、僕みたいに点数があまり高くなくても行ける大学を受験しましょう。
海外の大学院を考えている学生はぜひ頑張ってください。
手続きを進める際に大いにこちらの本を活用しました。
大学院留学を考えているのならば必ず手元に置いておきましょう。
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