推薦状情報

推薦状の役割って何?大学院留学における役割を徹底解説!

  • 推薦状の役割ってなんだろう?
  • どうして推薦状を提出する必要があるの?
  • 推薦状では書くべき内容がわからない。
推薦状って何を書いてもらえばいいのかな・・・?

海外の大学院を受験する際に必要となる推薦状についてですが、日本ではあまり馴染みがなくどのように準備をしたらいいのかわからない人も多いと思います。

僕も推薦状の役割などがわからなくて、色々と資料などを調べるのに苦労したよ・・・。

海外の大学院では推薦状に何を期待しているのかを理解することで、推薦状で何を記載したらいいのか誰に推薦状を依頼したらいいのかがわかりますので、こちらの記事で推薦状を役割を確認していきましょう。

こちらの記事では僕自身の経験なども踏まえて、推薦状の役割や重要性について解説をしていきます。こちらの記事を読めば、推薦状の役割や重要性、その他の推薦状の基本的な情報を知ることができ、推薦状準備の全体像を把握することができるようになります。

要点まとめ
  • 推薦状は受験生の資質を第三者目線で伝えるための書類
  • 信用度を上げるためには「具体性」と「権威性」が重要
  • 推薦状では「関係性」「学業成績」「人柄」「推薦理由」を記載

推薦状の役割とは

推薦状の役割って何?
推薦状の役割は他の書類では見えない受験生の資質を第三者の目線で伝えるための書類だよ!

推薦状を通じて、卒業が難しい海外の大学院でもしっかりと卒業に向けて努力を続けることができる人材なのか能力や関心が出願している学校/学部と一致しているのかをしっかりと判断する材料として使われています。

推薦状は自分の能力や努力姿勢を見せるために重要な書類なんだね!

他の書類との違い

推薦状が他の書類と大きく異なるのが、自分では提出することができないという点です。

自分で提出できないと何が異なるの?
推薦状を自分で提出できないから、嘘や誇張ができないという点を理解しておく必要があるね!

推薦状は推薦してくれる教授や上司の社会的な信頼をもとに作成されるものであるため、過度な嘘や誇張を記載されることはありません。(推薦状の内容に嘘があると、推薦者の社会的な信頼を損なってしまいます)

そのため、日頃から積極的に授業に参加したり、熱心に研究活動をするなど、推薦状を書いていただく方からの評価を獲得する必要があります

学生時代に先生などと良好な関係を築き上げ、自分のことをよく知ってもらい、そのことを推薦状に記載してもらう必要があります。

いい推薦状をもらうためには、常に努力しないといけないんだね。
そうだね!推薦状で好意的な内容を書いてもらうためにも授業や研究は熱心に!

また、推薦状については忙しい教授や上司に提出してもらう書類になるので、必ず時間に余裕をもって推薦状の作成を依頼するようにしてください。

推薦状の依頼スケジュールを確認するなら、以下の記事も参照してください

 推薦状の依頼時期は何ヶ月前から?時間的余裕をとった依頼スケジュールとは

推薦状の2つの重要な指標

海外の大学院へ出願する際に、推薦状は第三者の視点から受験生の魅力や長所を伝えると言う役割があるため、記載内容には以下の2点が求められています。

<推薦状の2つの重要な指標>

  • 具体性
  • 権威性

出願者のエピソードの紹介(具体性)

エッセイやレジュメに記載されている内容を裏付けるようなエピソードや他の書類では記載されていない出願者の魅力を推薦状で伝えることが推薦状の大きな役割の1つです。

そのため、推薦状では具体的なエピソードを織り交ぜながら受験生の能力・授業態度・リーダーシップなどさまざまな点をアピールしていく必要があります。

推薦状において具体性は一つの指標であるため、推薦状を作成する際には以下の2点を意識して書くようにしてください。

<推薦状作成において意識すべき2点>

  • アピールポイントを絞る
  • アピールポイントを伝えるエピソードを記載する

推薦状の作成方法を確認するなら、以下の記事も参照してください

【推薦状の構成】載せるべきポイントと文字数について解説!

推薦者の信頼性を元にした書類(権威性)

推薦状の内容が客観的に評価されていることを伝えるために、推薦状を記入している推薦者の信頼性も非常に重要です。

そのため、以下の条件を満たしている推薦者を選ぶことで、推薦状の信頼性を高めることができます。

<推薦者の条件>

  • 1年以上付き合いがある
  • Ph.Dを取得している
  • 客観的に能力を評価できる立場である

信頼性に乏しいとされる推薦状は合格の可能性を大きく下げてしまう可能性もあるため、推薦状を依頼する推薦者の選択にも細心の注意を払うようにしましょう。

 【もう迷わない!】スタンフォード大学発表の適切な推薦者の選び方とは?

Oxford公表の推薦状内容

Your reference letter should comment on the applicant’s academic achievements (or relevant professional achievements, if professional), your assessment of their work under your supervision, their suitability for the course they are applying to, and any other information you consider relevant.

引用: University of Oxford|Information for referees

オックスフォード大学のサイトでは推薦状に載せるべき内容として、以下の4つをあげています。

<オックスフォードが求める4つの推薦状内容>

  1. 学術的な達成事項
  2. 研究や仕事などの評価
  3. 志望する学科への適性
  4. その他の関連情報

本文にも"Your assessment"や"you consider"とあるように、具体的なエピソードに基づく評価や意見を求められています。

推薦状で書くべき内容

推薦状では主に4段落で以下の4つのポイントを記載することが多いです。

<推薦状で書くべき4つの内容>

  • 受験生と推薦者の関係
  • 学業の成績
  • 受験生の人柄
  • 推薦理由

これらを先程記載した通り、具体的なエピソードと客観的な評価を加えて推薦状を作成していきます。

【推薦状の構成】載せるべきポイントと文字数について解説!

推薦状の重要度

推薦状の重要度については大学院によって評価方法が異なっているため、わかっていない点が多いです。

推薦状をとても重視している大学もあれば、あまり重視していない大学もあるため、こちらについては出願してみないとわからないというのが現状です。

しかし、推薦状の提出が多くの大学院で求められていることから、重要な書類であることは間違いないでしょう

推薦状の有名な逸話

ノーベル経済学賞を受賞し、ナッシュ均衡で有名な経済学者ジョン・ナッシュは、博士課程へ進学する際の推薦状で以下のような話があります。

ナッシュは博士課程をプリンストン大学で過ごすこととなるが、カーネギー工科大学での指導教官であるリチャード・ダフィンがプリンストン大学へ送った推薦状には「He is a mathematical genius.(この男は数学の天才である。)」と書かれていた。

引用  https://ja.wikipedia.org/wiki/ジョン・ナッシュ

こちらの推薦状のように、多くの言葉で語らずとも「天才」の一言でジョン・ナッシュの全てを表しました。

この推薦状のおかげもあって、プリンストン大学の合格を勝ち取っていることから推薦状は非常に重要な役割を担っていることがわかります

※もちろんジョン・ナッシュは推薦状だけではなく、さまざまな点で優れていたのも要因の一つだとは思います。

推薦状はGPAが低い学生の最後の望み!?

推薦状はこのように大切な役割を持っている書類で、内容次第で大きく合否を分けるでしょう。

特にGPAやTOEFL/IELTSが低い僕のような方は、推薦状と志望動機をどれほど充実させるかで合格確率を大きく変えることができます。

GPAやTOEFLなどで不利な点を抱えている人は、しっかりと準備をして、効果的な推薦状を作り上げることが大学院留学を成功させるための第一歩となります

推薦状を自分で書いてもいいのか?

推薦状って自分で書いていいの?

推薦状を書くときに迷うのが、「推薦状を自分で書いていいのか」という点だと思います

ダートマス大学院が以前、米大学院入試の推薦状、下書きを渡しサインをもらう行為は「合格取り消しになりうる」と発表しています。

推薦状を自筆→教授がサイン?それはアウトです

そのため、自分で下書きを書いて提出する際には合格取り消しになりうるリスクがあることを理解しておきましょう。

しかし、日本においては推薦状を自分で書いて推薦者に提出してもらうということが頻繁に起こっています。

海外の大学院を受験したい学生は推薦状を自分で書くべきかどうか悩む人も多いと思いますが、僕は「推薦状を自分で書いてもいい」と考えています。

その理由は以下の3つです。

<推薦状を自分で下書きしてもいいと考える理由>

  1. 教授が推薦状を書く機会があまりない
  2. 教授が推薦者を知る機会があまりない
  3. 推薦状をそのまま提出するとは限らない

推薦状とはアメリカの大学では一般的ですが、日本では一般的な方法ではないため、推薦状というシステム自体が日本のシステムにあっていない場合も多くあります。

そのため、自分である程度書いてしまって、自分の意図を教授に伝えるのは大丈夫なのではないかと思います

教授が推薦状を書く機会があまりない

海外では大学院に進学するときに推薦状が必要になるので、大学の先生も推薦状を書く機会が多く、推薦状を書き慣れています。

しかし、日本では推薦状が必要になることはほとんどなく、大学院留学をする学生もそれほど多くないために大学の先生が学生のための推薦状を書き慣れていません

そのため、どのように大学院留学のための推薦状を書いてあげればいいのか、わからない場合も多く、いきなり推薦状を依頼されても困ってしまうこともあります。

自分で推薦状の下書きを作成しておいて先生に提出することで、このようなトラブルを避けることができますし、先生もその下書きをもとに問題なく推薦状を書くことができます

推薦状のテンプレートにしてもらう

推薦状の書き方に詳しくない先生もなかにいると思うので、そのような先生が推薦状を書くためのテンプレートとして使ってもらえるような推薦状を書きましょう。

他の記事でも紹介しているような推薦状に必要な要素をしっかりと意識した文章を書くことで、その意図が先生にも伝わり、効果的な推薦状を書いてもらうことができます

自分で調べたことをしっかりと活かした推薦状を作成し、それを元に(修正が必要であれば)修正してもらった推薦状を提出してもらいましょう。

教授が学生を知る機会があまりない

日本の大学は授業を受けている学生の数が多く、よほどのことがないと学生のことを覚えていません。

実際に質問を何度かして、名前を覚えてもらっていても推薦状を書く際にそのことを思い出してもらえるかわかりません。

実際にあったアピールできるようなポイントを漏れなく推薦状に書いてもらうためにも、自分が覚えていることを積極的に書いていきましょう

「この子、誰だっけ・・・?」というレベルの教授には推薦状を依頼してはいけませんが、「この子はいつも質問してくれていたのは覚えているけれども、どんな質問だったっけ?」ということは起こりえます。

推薦状において信ぴょう性を上げるためには具体的なエピソードを書くことが大切です

具体的なエピソードは先生よりも自分の方が覚えているはずなので、その詳しいエピソードを推薦状の下書きに盛り込むことで、「あーそうだった!そんなことがあったなー」と教授の記憶を引き出すきっかけとなります

僕も先生に提出した推薦状では、「グループワークの発表会で3位を取った。」という具体的なエピソードを書き、推薦状の中身の信ぴょう性をあげました。

推薦状をそのまま提出するとは限らない

そもそも推薦状は推薦者である教授が自分の責任で書きます。そのため、自分でいくら推薦状を書いてもその通りに推薦状を提出してもらえないことも多くあります

実際、僕も推薦状を持っていきましたが、「自分で書くから大丈夫だよ」と言って受け取ってもらえなかったこともあります。

つまり、自分で推薦状を書くのはあくまで「提案」なので、実際の決定権は推薦者の教授にあります

そのため、提案をするために自分で推薦状を書くのは何の問題もなく、このように書いて欲しいという意思表示をする一番の方法と言えます。

「推薦状はこの通り提出してください」とお願いするのは絶対にダメですが、「このように書いて欲しいのですが、おかしな点や先生の考えと異なる部分を変更していただいて構いません。」くらいの気持ちで持っていきましょう

必ずその通りの推薦状が提出されるわけではない、ということをしっかりと踏まえて、推薦状は自分で書いて推薦してもらう教授に持っていきましょう。

最後に

しっかりと推薦状の役割を理解し、役割を果たすための内容を書くことが、海外の大学院に合格するためには重要になります。

今回の記事では以下の3点を主に確認していきました。

  1. 推薦状の役割
  2. 推薦状の重要度
  3. 推薦状を自分で書いてもいいのか?

こちらのブログでは効果的な推薦状を書くための情報をたくさん載せています。

これから推薦状を準備している人はぜひこちらで推薦状の情報を集めて、海外大学院出願に向けて準備を進めてみてください。

オススメの英文添削サービス3選

推薦状を提出する前に英文の添削をすることは非常に重要です!

海外大学院に出願する際に受けるべき英文校正サービス3つを「価格」「大学院留学特化」「アドバイスあり/なし」「納期」の4点から評価してみました。

 

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