- 推薦状を依頼する前に準備しておくべきことがわからない・・。
- 効果的な推薦状を作成してもらうためにやるべきことは何だろう?
海外の大学院を受験する際に提出する大事な書類の一つに推薦状があります。
推薦状は自分一人で仕上げる書類ではなく、研究室の教授などに推薦状の記載を依頼し、志望校へ提出してもらう書類です。
そのため、推薦者である教授と事前に内容の協議をしたり、志望理由を詳細に説明したりと綿密な準備を行う必要があります。
しかし、推薦状を依頼する前にどのような準備をしたらいいのか悩む人も多いのではないでしょうか。
今回の記事では推薦状を正しく提出してもらうために取るべき手続きを5つのステップと最適な準備期間を解説していきます。この記事を読んで、しっかりと計画に基づいた準備を行い、効果的な推薦状を作成していきましょう。
推薦状の準備期間
推薦状の作成に必要な準備期間はおよそ3ヶ月です。
推薦状は自分のことをよく知る教授や上司に推薦状を依頼したら終わりと考えている人もいるかもしれませんが、効果的な推薦状を書いていただくためにやるべきことがいくつかあります。
推薦状依頼のための5つのステップ
推薦状を依頼するためのステップは大きく分けて以下の5つのステップになります。
- 志望校決定
- 推薦状依頼者の決定
- 下書き作成
- CV作成
- 推薦状依頼者との面談
その準備をしっかりと行ってから推薦状を依頼するためにも、3ヶ月の期間が必要だと考えています。
志望校の決定
まず初めに行わなければいけないのが志望校の決定です。
志望校が決定していない状態で大学の教授に推薦状の依頼をしても、どの大学に提出したらいいのか、何枚推薦状を提出したらいいのかもわからないので困ってしまうことが予想されます。
自分が大学院留学をしたい意思を明確に伝えるためにも推薦状を依頼する前から志望校を決めておくことがとても大切です。
推薦状の内容も出願する大学によって変えるべきですので、推薦状の内容についてより具体的に話をするためにも志望校は決めておきましょう。
志望校によって内容を変えるべき理由の詳細はこちらで詳しく解説していますので、そちらも参考にしていただけると幸いです。
志望校の決め方については、研究内容や世界ランキングなど様々な要素から決める方が多いと思います。
たくさんある海外の大学院から自分にあった大学院を見つける方法についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、そちらをご覧になってください。
推薦状依頼者の決定
志望校が決定したら次に行うべきことは、誰に推薦状を依頼するかを決定することです。
推薦状に書く内容は推薦する人によって変わるため、自分を効果的に推薦してくれそうな方を選びましょう。
僕は大学院留学をする際に以下の3名の先生にお願いしました。
- 学科長
- 指導教員
- 授業教員
推薦状を依頼する人を選ぶ際には以下の二つの基準をもとに選ぶと効果的な推薦状を書いていただけることが多いです。。
- 社会的立場/関係性
- アピールエピソードの有無
社会的立場/関係性
Stanford大学院のWebsiteでは誰に推薦状を書くべきかを明記されていたので、こちらを参考に推薦状依頼者を決定してみてください。
- 研究室の指導教員
- 雇用者や上司
- ポスドクの研究指導者
- 学科の教授
- 学術の指導者
- 家族や友達
- 宗教的な指導者
- 修士/博士課程学生
- 専門分野と関係の薄い雇用者や上司
- 専門分野と関係の薄い教授
アピールエピソードの有無
先程の例で挙げられている適切な推薦者の中から、自分の良い成績や行動をよく知り人物を選ぶと良いでしょう。
推薦者の立場も重要ですが、それと同じくらい推薦者と良好な関係が築けていることも重要です。
なぜなら、自分が良い成績や行動をしていたとしても推薦状を書く人に伝わっていないと、効果的に自分をアピールできる推薦状にならないからです。
そのため、推薦状を依頼する際には「自分が有力な候補者であることを伝えてくれる関係性を築けているかどうか」で判断するといいと思います。
【もう迷わない!】スタンフォード大学発表の適切な推薦者の選び方とは?
推薦状依頼者の決定時期
推薦状を記載してもらう人の決定は2ヶ月~2ヶ月半前までに終えるようにしておくといいでしょう。
2ヶ月~2ヶ月半までに終える必要がある理由としては主に以下の2つです。
- 推薦状作成期間として1.5~2ヶ月あるのが望ましい
- 教授との面談の日程調整に2週間程度かかる可能性がある
推薦状を作成するためには以下のような様々な準備が必要になります。
- アピールポイント決定
- 推薦状作成
- 英文校正
このような作業をやっていただくには多くの時間を割いていただく必要があります。
そのため、忙しい上司や教授に貴重な時間を割いて推薦状を仕上げてもらうためには早い段階から推薦状を依頼しておくことが重要です。
また、推薦状の依頼は面談をすることから始めることが多いので、忙しい上司や教授との面談日程の調整にも2週間ほど余裕を見ておいた方がいいと考えています。
そのため、推薦状を記載してもらう人は2ヶ月~2ヶ月半前までには決めておき、連絡を取るようにしてください。
下書き作成
志望校と推薦者を依頼する先生方を決めたら次に下書き作成に移ります。
推薦状は推薦者が受験生の資質や能力などを客観的に評価する書類なのですが、僕の場合は実際に自分で下書きを書き、推薦者の方へお渡ししました。
※海外の大学院では推薦状を自分で書くことを禁じているため、発覚すると合格することが不可能になりますので、ご注意ください!
もし、下書きを準備してから推薦状を依頼しようと考えているのであれば、下書きの作成方法は以下の3ステップで行いましょう
- アピールポイントの決定
- 推薦状の作成
- 英文添削
アピールポイントの決定
推薦状に載せるべきアピールポイントをそれぞれの先生別に分けて考えていきます。
推薦者である先生と自分のアピールポイントが一致していないと推薦状として非常に不自然なものになってしまうため、関連性を重視しながらアピールポイントを考えていきます。
(例えば、授業の成績がいいことが研究室のポスドクの方の推薦状で書かれていると違和感を感じますよね?)
アピールポイントの決定方法についてはこちらの記事でも説明していますので、合わせてご確認ください。
【大学院留学志望者必見】推薦状に載せたいアピールポイントが見つかる3つの切り口
推薦状の作成
アピールポイントまで決まったら実際に推薦状を書き始めてみましょう。
推薦状の構成は主に4つとなっていますので、こちらの点を中心に書き進めていきます。
- 関係性
- 成績
- 資質(人柄)
- 推薦理由
それぞれの内容や書き方についての詳細はこちらの記事でまとめていますので、そちらを参考に推薦状下書きの作成を行いましょう。
【海外大学院向け推薦状の書き方】載せるべきポイントと文字数について解説!
オックスフォード大学院では推薦状に載せて欲しい内容を紹介してくれていますので、こちらも合わせて参考にするといいかもしれません。
英文添削
推薦状が完成したら最後に英文添削を行います。
英文添削は自分自身で何度も確認した後、ネイティブに実際に見てもらい、英文が正しいかどうかも確認してもらうようにしましょう。
英文をチェックしてもらうことで、文法ミスや不明確な内容で誤解を招くことが少なくなり、自分自身をよりよくアピールすることができますので、必ず行うようにしてください。
英文の添削方法や推薦状の適した添削サービスをこちらの記事で紹介していますので、ぜひそちらもご参考にしてください。
CVの作成
推薦状を依頼する教授や上司との面談の前に自分がどのような人物であるかを伝えるCVを用意しておくといいでしょう。
ハーバード大学の推薦状の書き方においても、話し合いをする際にCVやレジュメを渡すことを推奨しています。
It is recommended to provide your letter writer with contextual information about yourself. You might have a conversation about your reasons for pursuing graduate study. You may give them a copy of your resume or a draft of your statement of purpose.
引用:Harvard Graduate School of Education| Letters of Recommendation
CVについてはアルバイトや就職活動で書くような履歴書のようなものではなく、学業や研究、社会人の場合は自分の業務などを詳細に記載したものにします。
というのも、自分が今までやってきた内容や良い成果に至るまでの具体的なエピソードを推薦状に載せてもらうためにCVでの情報がすごく重要になるからです。
例えば、「XXという授業でXXについてレポートを提出し、良いフィードバックをもらい、成績がAだった。」「XXという業務において、効率化を図りXX%のコストを削減した。」など推薦者に関連するエピソードになります。
具体的なエピソードを紹介することで、推薦者が推薦状において具体的なエピソードとともに推薦理由を記載してくれるようになるので、CVをしっかりと用意しておきましょう。
【大学院留学】推薦者との面談で必須のCV/Resumeの準備方法について
推薦状依頼者との面談
最後は推薦状を依頼する先生との面談になります。
メールで依頼をすることも可能ですが、一度先生と直接お話の場を設けてもらい、自分がどのような学生なのか、どうして海外の大学院へ留学をしたいのか、など様々な点をお伝えしておくべきだと思います。
面談時期
こちらの先生との面談ですが、必ず出願締め切りの2ヶ月前には行うようにしましょう。
理由としては大学の先生は忙しく、学生の推薦状の記入依頼を受けてもすぐに作成することができないからです。
あらかじめ(2ヶ月前)から依頼を受けていて、しっかりと先生との関係性を築けていれば、推薦状提出に困ることはないと思いますので、忘れずに面談の設定を行いましょう。
面談方法などの詳細はこちらの記事にまとめていますので、そちらも使いながら面談準備を進めてください。
推薦状の依頼時期は何ヶ月前から?時間的余裕をとった依頼スケジュールとは
推薦状の作成プロセス
先ほども少し紹介しましたが、推薦状を作成するに以下のような作業を行う必要があるため、推薦状作成には時間が多くかかることを理解しましょう。
- アピールポイント決定
- 推薦状作成
- 英文校正
そのため、時間的に余裕がある2ヶ月前くらいまでに依頼をするのが望ましいです。
それよりも短くなりそうな場合は、より具体的にどのようなエピソードやアピールポイントを入れて欲しいのかを説明し、アピールポイント決定のための時間を減らすお手伝いをするようにしてください。
面談の際の持ち物
面談の際には以下の持ち物を持っていくようにしてください。
- 志望校リスト (提出期限つき)
- 推薦状についての基本情報
- 成績表
- CV
これらの持ち物は非常に大切ですので忘れずに用意しておきましょう。
最後に
今回は推薦状の依頼プロセスを5つのステップに分けて解説していきました。
- 志望校決定
- 推薦状依頼者の決定
- 下書き作成
- 英文添削
- 推薦状依頼者との面談
推薦状は一人で作成することができない書類になりますので、計画的に準備を進めることが何よりも大切になります。
こちらの5つのステップを確実にこなしていき、自分を効果的にアピールできる推薦状を作成しましょう。
推薦状を提出する前に英文の添削をすることは非常に重要です!
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